土木

工法・構造物

PC フレームアンカー工法

PC フレームアンカー工法は、切土のり面(急峻な自然斜面を緩やかな勾配に削った斜面)の安定化や自然斜面の崩壊・地すべりを防止するために、斜面に板状のプレストレストコンクリート製品(PCフレーム)を設置し、これをグランドアンカーで地盤と縫う工法です。グランドアンカーには緊張力を導入するので、斜面をしっかりと押さえつけます。施工方法は、斜面を上部から下部へ、施工時の安全性を確保しながら掘り下げる「逆巻き施工」です。



クロスタイプ



PC フレームアンカーのタイプとしては、クロス、セミスクエア、スクエアの3タイプがあります。

クロスタイプ :フレーム間に緑化が可能で、自然に調和するタイプです。
セミスクエアタイプ
:のり面表層がやわらかく、グランドアンカーに導入する緊張力の減少量が多い時に選択するタイプです。
スクエアタイプ :のり面表層がやわらかく、セミスクエアタイプでも所定の緊張力を保持できない時に選択するタイプです。






FC 板スラブ工法-PC 桟橋への適用

FC 板スラブ工法とは、工場で製作されたプレキャストPC 板(FC 板)を埋設型枠として使用するため、現場敷設後、現場打ち床版と一体化し、合成床版として荷重に抵抗する工法です。

FC 板スラブ工法は、プレキャスト床版のプレストレス効果により、高い耐久性があります。また、足場・型枠の組立解体作業を省略できるため、現場での作業工程短縮・省力化に有効な工法です。


FC板


FC板スラブ工法のイメージ



施工中


グリーンベンチ工法(富士グリーンウォール)とは

グリーンベンチ工法は、法面安定工であるアンカー工法において、アンカー力を地盤に伝える受圧板を垂直に設置することにより、滑動力に対する抵抗力が増加し、斜面に平坦部を設けることにより、樹木等の植生が可能となり、自然な景観を可能な限り復元できる工法です。

富士グリーンウォールは、グリーンベンチ工法に用いる受圧版です。軽量化と耐久性の向上を目的として、プレストレスを導入した版で土質や環境などの状況に合わせて、版式法留めブロック工法と杭・板式法留めブロック工法の2種類があります。


1.版式法留めブロック工法

この工法は、受圧板にプレストレストコンクリート板(自立用埋め込み脚柱付き)を用いて、地盤にアンカーし、土留めを行うものです。


■施工手順

1.切土、削孔

斜面を所定の寸法にて切土し、アースオーガーを用いて等間隔に削孔する。

2.ブロック据え付け

プレキャストブロックを、クレーン等を用いて据え付ける。据え付けはブロックの脚を削孔した穴に挿入されるかたちとなる。

3.アンカー孔削孔、アンカー定着

ロータリーパーカッションマシン等を用いてアンカー孔を削孔し、PC鋼材挿入、グラウティング後アンカーを緊張を行う。




2.杭、板式法留めブロック工法

この工法は、プレストレストコンクリート板(自立用埋め込み脚柱付き)にPC板をはめ込む形式のもので、アンカーは杭部に配通されます。親杭横矢板工法に類似したものです。


■施工手順

1.切土、削孔

斜面を所定の寸法にて切土し、アースオーガーを用いて等間隔に削孔する。

2.定着杭据え付け

PC杭を、クレーン等を用いて据え付ける。据え付けには杭の脚を削孔した穴に押入されるかたちとなる。

3.PC板据え付け

クレーン等を用いてPC板の据え付けを行う。

4.アンカー孔削孔、アンカー定着

ロータリーパーカッションマシン等を用いてアンカー孔を削孔し、PC鋼材挿入、グラウティング後アンカーの緊張を行う。


PC タンク

PC タンクは、側壁の円周方向に配置したPC 鋼材にプレストレスを導入することにより、水圧等の内圧によるひび割れを防ぎ、水密性を高めた容器構造物です。PC 鋼材の量により、直径や高さを任意に選択できるので、小容量から大容量のタンクの建設が可能です。

原子力発電所の原子炉格納容器もPC タンクが採用されており、原子炉格納容器には側壁に水平方向と鉛直方向にプレストレスを導入して耐力を高めています。




完成






PC 舗装

PC 舗装は、コンクリート舗装版にあらかじめプレストレスを導入し、交通荷重によりコンクリート舗装版に生じる引張応力を低減させるものです。特長としては、プレストレスの作用により、重荷重に対しても版厚を薄くすることができます。また、ひび割れが生じないので耐久性に優れ、舗装の補修が不要となります。

空港のエプロン部分、港湾のコンテナ運搬路およびコンテナ置き場等、重荷重や持続的に荷重が作用する部分に主に使用されます。



施工中

完成