技術情報

建築

PC合成床板

FC板スラブ工法とは

FC板はチャンネル型の断面をしたプレキャスト板で、リブ部分には4本のPC鋼材を配置し、所定のプレストレスが導入されています。
FC板を支保工なしで梁間に敷設し、配筋(シングル)後、現場打ちコンクリートを打設します。
FC板の上面は粗面になっているので、コンクリート硬化後はFC板と完全一体合成され強靭な合成スラブを形成します。


FC板スラブの特徴

・支保工なしで長スパンのスラブが施工できます。
・プレストレスが導入されているので《長期クリープたわみ》がきわめて少なく《ひび割れ》に対して強くなります。
・合成スラブとなるので、通常のRCスラブに比べて鉄筋およびコンクリート量が少なくなります。
・薄肉部はコンクリートカッターによる切欠きや配管用穴開けが容易です。
・過大積載荷重に対して充分な復元力を有します。



FC板合成スラブの概要


工場で予めプレストレスを導入したチャンネル型のハーフPC板(FC板)を、現場で支持部材(梁・壁など)に敷設した後、上端筋を配置し、現場打ちコンクリートを打設して一体化するハーフPC合成床スラブ工法です。




FC板合成スラブに生じる応力


FC板合成スラブ中央断面は、Ⅲ種PC(Ⅲtb)として設計します。

支持・応力状態 FC板スラブ中央断面 断面応力度
① 有効プレストレス
② F C 板自重
③場所打ちコンクリート自重
④ 仕上げ・積載荷重
① + ② + ③ + ④

端部は、鉄筋コンクリート造として設計します。



FC板の種類


FC板種 FC板断面 FC板自重
(N/㎡)

平均場所打ち

コンクリート厚さ

FC15 1,400 t※1+14mm
FC18B 2,120 t※1+14mm

1 FC板上面からの場所打ちコンクリート厚さ(mm)



FC板断面算定図表

算定条件
•場所打ちコンクリート強度:Fc=24N/mm2
•仕上げ・積載荷重に対する端部固定度:両端完全固定
•端部上端コンクリート縁応力度≦0.63Fc0.5





FC板納まり例
・かかり代:施工時にFC板が落下しないように支持材へ乗せ掛ける長さ。
・のみ込み代:FC板が支持構造体にのみ込む長さ。
・食い込み代:FC板小口から小口蓋までの場所打ちコンクリートが入り込む長さ。


 

現場打ちコンクリート造

鉄骨造

プレキャストコンクリート造



性能確認実験

FC板単体、およびFC板合成スラブの力学的特性を確認することを目的として、短期載荷実験を行っています。

FC板単体、FC板合成スラブとも想定した荷重に対して安全であることが確認されています。また、FC板合成スラブは、破壊に至るまで現場打ちコンクリート部分とFC板の一体性が確保されています。


FC板単体載荷実験状況


FC板合成スラブ載荷実験状況