技術情報

建築

PC合成床板

FR板スラブ工法とは

FR板は、リブ付プレキャストコンクリート板であり、リブ部に配置されたPC鋼材により所定のプレストレスが導入されています。

FR板スラブ工法は、このFR板を梁型枠上に敷設し、上端筋を配置後、現場打ちコンクリートを打設して一体化するハーフプレキャスト合成床スラブ工法です。

また、FR板は、工場製作時および現場施工時にも木製型枠を使用しない、地球環境保護に貢献するエコロジー商品です。



FR板スラブ工法の特長

1.FR板の下面がフラットであるため天井直仕上げが可能となります。

2.小梁が省略でき、自由なプランニングが可能となります。

3.クリープによる長期たわみが小さいです。

4.FRS工法を採用することにより、水廻りなどの床段差にも対応可能です。




FRSスラブ工法

FRSスラブ工法とは?

水廻りなどの床段差に対応するために、段差部でFR板を分割し、レベル差を設けて敷き並べ、床段差を構築する工法です。(FRセパレートタイプ合成スラブ工法)。


FRSスラブ工法概念図



FRSスラブ段差部補強要領図



FR板標準断面図

(三重・関東・東北・いわき工場断面)

※高さについてはご相談下さい。

※ボイドスラブの平均場所打ちコンクリート厚さは、ボイドの有効率を80%として算出しています。


板 種 断 面 FR板自重(kN/m2 平均場所打コンクリート厚さ(mm)
FR12 1.56 t + 55
FR12V15 1.56 t + 10
FR15 1.81 t + 75
FR15V15 1.81 t + 30



FR板標準断面図

(三重・関東・東北・いわき工場断面)

※高さについてはご相談下さい。

※ボイドスラブの平均場所打ちコンクリート厚さは、ボイドの有効率を80%として算出しています。


板 種 断 面 FR板自重(kN/m2 平均場所打コンクリート厚さ(mm)
FR12 1.52 t + 57
FR12V15 1.52 t + 11
FR15 1.77 t + 76
FR15V15 1.77 t + 30



FRスラブ厚早見表

設計条件

1.仕上・積載荷重:WL=2.4kN/m2

:Φ10.8mm
:Φ12.7mm
:Φ15.2mm


スパン サポート FR12-S FR12 FR12V15-S FR12V15 FRV15
(m)
(mm)
w
(N/㎡)

(mm)
w
(N/㎡)

(mm)
w
(N/㎡)

(mm)
w
(N/㎡)

(mm)
w
(N/㎡)
5,500 中央1点 190 4,560
6,000 200 4,800
6,100 中央2点 200 4,800
6,500 200 4,800 250 4,910
6,900 240 5,760 250 4,910
7,000 中央2点 240 5,760 200 4,800 250 4,910
7,250 240 5,760 200 4,800 250 4,910
7,500 240 5,760 220 5,280 250 4,910
7,750 240 5,760 220 5,280 250 4,910
7,900 240 5,760 240 5,760 250 4,910
8,000 中央2点 240 5,760 240 5,760 250 4,910
8,250 240 5,760 250 6,000 250 4,910
8,500 250 6,000 250 6,000 250 4,910
8,750 280 6,720 250 6,000 250 4,910
8,900 300 7,200 250 6,000 250 4,910
9,000 中央2点 250 6,000 250 4,910 250
9,250 250 6,000 270 5,390 250
9,500 260 6,240 280 5,630 250 4,910
9,750 270 6,480 250 4,910
9,900 270 6,480 250 4,910
10,000 中央2点 280 6,720 250 4,910
10,250 260 5,150
10,500 270 5,390
10,750 300 6,110
11,900 300 6,110
11,000 中央2点
以上
300 6,110 300 6,110
11,250 300 6,110 300 6,110
11,500 320 6,500 320 6,590
11,750 320 6,590 320 6,590
11,900 320 6,590 320 6,590
12,000 中央2点
以上
350 7,310 350 7,310
12,250 350 7,310
12,500 350 7,310
12,750 350 7,310
12,900 350 7,310
13,000 350 7,310

FR12-S:1リブ当たりPC鋼材1本タイプ

ボイドスラブの自重は、ボイドの有効率を80%として算定。

遮音および振動については、別途検討が必要です。



製造工程(高自動化生産システム) (三重・関東・東北・いわき工場)
ベッドの清掃・インサートの取り付け




スリーブ、切り欠き部品の取り付け

 



PC鋼より線の配置・緊張
PC鋼より線を配置し、油圧ジャッキで所定の緊張力を与えます。




コンクリートの打設・成型







養生・プレストレス導入

養生層に搬送され蒸気養生を行い、所定の強度に達したことを確認した後、ジャッキを解放してプレストレスを導入します。




脱型







搬出・ストック







8 検査・出荷

社内規定に基づいて検査を行い、合格した製品だけが出荷されます。




製造工程(高自動化生産システム) (九州小竹工場)

ベッドの清掃・インサートの取り付け

清掃した約100mのスチールベッドの上を、ロボットが自動で罫書きながら、インサートを配置していきます。



PC鋼より線の配置・緊張
PC鋼より線を配置し、油圧ジャッキで所定の緊張力を与えます。

 



コンクリートの打設・成型
スリップフォーマーがコンクリートを成型していきます。




養生・プレストレス導入
ベッドに埋設されたパイプに温水を循環させることにより加熱養生し、所定の強度に達したことを確認した後、ジャッキを開放してプレストレスを導入します。




脱型・切断・ストック

あらかじめ30mごとに切断したFR板を、リフティングビームを介してロールコンベアーにのせて運搬した後、固定切断機で所定の長さに切断します。




検査・出荷

社内規定に基づいて検査を行い、合格した製品だけが出荷されます。





施工状況


施工状況
建物コーナー部には通常スラブ受けの梁が必要ですが、スラブを扇状にすることで梁を無くし居室内に柱・梁型のない空間を構築することが可能です。




実験状況

短期載荷実験状況

長期載荷実験状況