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電気化学的脱塩工法

電気化学的脱塩(脱塩工法)は、塩害の原因となるコンクリート中の塩分を電気泳動により除去する工法です。概要図にあるようにコンクリート中の鋼材を陰極とし、コンクリート表面に陽極材を設置して直流電流を通電することにより、陰イオンである塩化物イオン
をコンクリートの外へ排出します。当社は日本で初めて供用中のPC 桁に脱塩工法を適用した弁天大橋や、一般国道1号西湘バイパスの小余綾高架橋など、多数の施工実績を有しています。

当社では独立行政法人土木研究所、ならびに、電気化学工業(株)、東北大学、長岡技術科学大学、徳島大学、九州工業大学との共同研究を行い「電気 化学的脱塩工法による補修ガイドライン(案)」を作成し、工法の普及に努めております。



脱塩工法概要図




PC 橋への脱塩工法の適用にあたってはPC 鋼材の水素脆化や付着力低下といった懸念事項を研究により解消し、橋桁耐力の低下がないように配慮しました。小余綾高架橋では、施工後の脱塩率が全主桁平均で75.6%となり、実橋において十分な脱塩効果を確認しています。

工事名:小余綾高架橋(こゆるぎこうかきょう)/ 事業主体:国土交通省


小余綾高架橋の脱塩率

3H-CRETE

3H-CRETE は、早強セメントの一部を高炉スラグ微粉末(4000 ブレーン)に置換した環境負荷軽減コンクリートです。二酸化炭素排出量を従来の早強性コンクリートより約15%/㎥低減することができ、さらに水和熱の発生を生かした蒸気養生方法の工夫を併用よることで製品として約24%/㎥ の二酸化炭素排出量を低減できます。また、3H-CRETEは従来の早強性コンクリートと同等以上の早強性と高強度を実現した高流動コンクリートであり、優れた遮塩性を有しています。NETIS(国土交通省新技術情報システム)に登録され、多数の施工実績があります。


二酸化炭素排出量の低減


塩分浸透深さ




工事名:名立橋/ 事業主体:新潟県




高強度コンクリート

本高強度コンクリートは、圧縮強度70~130N/mm2を有しており、部材の軽量化・薄肉化に活用できます。また、従来のPC用コンクリートに比べて10倍~15倍の高い遮塩性を有しているため、飛来塩分や路面に散布される凍結防止剤による塩害に対して耐久性を大きく向上させることができます。



【試験条件】20℃10%NaCl 水溶液に15 ヶ月浸漬

塩化物イオンの浸透試験結果

高強度コンクリートを使用した

PC はりの曲げ載荷試験




【試験条件】20℃10%NaCl水溶液に30ヶ月浸漬

EPMAによる塩化物イオンの浸透試験結果



LOEM(交差点の立体交差化の急速施工法)

都市部における交通渋滞の緩和策として、交差点を立体交差化する取り組みが検討されています。しかしながら、従来、立体交差化の施工には時間がかかり、工事中の車線規制等が問題となっていました。そこで、工期を可能な限り短縮して、車線規制を最小限に抑える工法を開発いたしました。